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Details of the book書籍詳細

新刊
私はとんでもない
フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』を読む
  • 刊行から70年経った今でも読み継がれる
    複雑に揺れ動く途轍もないテクストを精読する!

    著者・訳者
    著者:土田 知則プロフィール
    ジャンル
    出版年月日 2023年9月30日
    ISBN 978-4-86780-027-0
    判型 在庫有り
    ページ数 200
    定価 本体2,100円+税
    在庫 予約受付中

    「生まれて初めて、この〈私〉が分裂しているように思われた。」

     父親と二人だけの自由奔放な生活に割り込んできた
    母親代わりの女性を狡知な計画手段で死に追い遣る17歳の女性の物語は、
    複雑に揺れ動く途轍もない小説だった!

    =====

    刊行から70年経った今でも読み継がれるテクストを精読して、
    「悲しみよこんにちは」というタイトルの“ちぐはぐさ”の謎に迫る。

    はじめに複雑に揺れ動く途轍もない小説

    1       不在の母親物語の不可視な中心

    2       「大きな子ども」、そして「何よりも可愛く、素晴らしい玩具」

    3       「家族の知性」「教育」に対する対立姿勢

    4       セシルとアンヌの対立その根底深くにあるもの

    5       もう一人の「私」「二重性」の発見

    6       反抗と同調の論理アンヌの平手打ち

    7       反抗と妥協の論理セシルの喫煙

    8       小説内演劇?二重性溢れる演出

    9       演技と本気お芝居と現実の狭間で

    10     「悲しみ」とは何か?

    おわりに

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