プロフィール
アメリカの小説家・詩人。マンハッタンの商家に生まれる。1832年父の事業破綻に続く、父の狂乱死を経験。以後十分な教育を受けることなく、商船体験や捕鯨船体験、軍艦体験を経て、世界の状況を観察。1844年帰国。捕鯨船脱走ののち食人種「タイピー族」と暮らした船員時代の経験を、1846年に『タイピー』として作品化して評判を得、作家として自立。代表作『白鯨』(1851)は出版時の評価は不調であった。次作『ピェール』(1852)は重要な作品ながら厳しい評価を受けた。短編集『ピアザ物語』(1856)、生前最後の小説『詐欺師』(1857)などを書き続けたが、以後は詩作に専念する。1866年から20年ほど税関に勤務する。ほかに長詩『クラレル』(1876)、遺作として『ビリー・バッド』(1924年出版)などがある。
関連作品一覧