著者・訳者 |
著者:宮脇 俊文プロフィール
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ジャンル | 英米文学/批評 |
出版年月日 | 2025年11月10日 |
ISBN | 978-4-86780-088-1 |
判型 | 新書判並製 |
ページ数 | 184頁 |
定価 | 本体1,700円+税 |
在庫 | 予約受付中 |
小説の音を聴け
100年にわたって読み継がれる
フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』に鳴り響く、
「世界のジャズ史」≒ガーシュイン『ラプソディー・イン・ブルー」!
ジャズに通暁したアメリカ文学者だから読み解ける
ジャズ・エイジを象徴する小説と音楽。
あの音はまだ鳴り響いている!
Ⅰ 『グレート・ギャツビー』と 『ラプソディー・イン・ブルー』
『グレート・ギャツビー』出版一〇〇周年の年に
Ⅱ「世界のジャズ史」が引き起こした衝撃
万華鏡的音楽/ どんな突飛なことも起こりうる時代/文学的サウンドトラック/捉えどころのない音楽/『トリマルキオ』版では/大きなセンセーション/不協和音を受け入れる/パーティー・エイジの本質/アメリカの鼓動/どの時代にも通用する弾力性
Ⅲ ジャズ・エイジを象徴する小説と音楽
トスサラダ的色彩/黄色とブルー/捉えどころのない人物と捉えがたい韻律/アメリカの歌/灰の谷とT・J・エクルバーグ博士の看板/一九二二年/ホール=ミルズ事件
Ⅳ ジャズとブルースと『グレート・ギャツビー』
消えゆくものを残す/午前三時という境界線/夜に育まれる想像力/ギャツビーの夢の神髄とビート/アメリカの歴史物語/助手席の視点/デイジーの声/ジャズ・エイジとブルース/ブルースのメロディーを感じ取る
Ⅴ 「世界のジャズ史」から「ビール・ストリート・ブルース」へ
アメリカン・スピリットの原典/ラグタイム/白い音楽と対峙する黒い音楽/ジャズと裏社会/文化的な「ずれ」/ジャズ・エイジの「ずれ」の正体/ニックの感じた「ずれ」/社会的な「ずれ」と個人的な「ずれ」/ 「世界のジャズ史」から「ビール・ストリート・ブルース」へ
Ⅵ 『ラプソディー・イン・ブルー』という有機的統一体
アメリカそのものの音楽『ラプソディー・イン・ブルー』/ 音楽の力の可能性/ジャズ・エイジの到来を感じる/狂乱の時代/「高尚な文化(ハイ・ブラウ」と「通俗的文化(ロウ・ブラウ)」/メルティング・ポットの音楽/ロウブラウ文化はハイブラウには到達できない/アメリカの統一と統合
Ⅶ 音符と文章で表されたジャズ・エイジ
ルイジアナの沼地地域/ジャズにこめた理想的社会/ジャズの鼓動/ジャズ・エイジの言葉を聴く/オランダの船乗りたちの夢/アメリカの壮大な理念をとどめるために
Ⅷ あの音はまだ鳴り響いている!
人生の儚さと永遠の美/アメリカの記
参考文献
定点を持つということ ——あとがきに代えて——
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