| 著者・訳者 |
著者:小野 俊太郎プロフィール
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|---|---|
| ジャンル | 映画、特撮、批評 |
| 出版年月日 | 2026年5月12日 |
| ISBN | 978-4-86780-104-8 |
| 判型 | 四六判並製 |
| ページ数 | 260頁 |
| 定価 | 価格(本体2,000円+税) |
| 在庫 | 予約受付中 |
なぜ「亀」なのか……?
今まで作られた『大怪獣ガメラ』から『小さき勇者たち〜ガメラ〜』、2015年のガメラ予告編、そしてアニメーション作品『GAMERA~Rebirth』までの全作を扱い、時代や社会に応答してきたガメラ映画を総括する文化史!
*第8章「ガメラ再誕」を増補!
はじめに 空飛ぶ亀の物語
昭和ガメラから平成ガメラへ/ガメラとゴジラの相互関係/本書の構成と内容
第1章 最初の三部作の戦果
1 『大怪獣ガメラ』と冷戦時代の怪獣
冷戦時代の怪獣として/北極海から日本本土へ/なぜガメラは亀なのか/エネルギーと怪獣ガメラ/亀マニアとガメラ/地球の外へとガメラを捨てる
2 『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』と戦後からの脱却
戦争のトラウマと大人向けガメラ/オパールとエキゾティシズム/神戸から大阪へ/琵琶湖への誘導/過去の訂正としての物語
3 『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』と日本列島の改造
好敵手ギャオスの登場/日本列島の改造/ギャオスを撃退する/もう一つのガメラとギャオスの戦い
4 昭和三部作の特徴
怪獣映画としての差別化/姉と弟の大映
第2章 昭和シリーズ後半の戦い
1 『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』と宇宙志向
宇宙への志向/子ども中心の映画へ/二者択一と人類の存亡/水棲怪獣バイラス
2 『ガメラ対大悪獣ギロン』と反地球
第十惑星の存在/番犬ギロンと生き残りの宇宙人/子どもの嘘と信念
3 『ガメラ対大魔獣ジャイガー』と大阪万博
世界万国博覧会/太陽の塔とムー大陸の怪獣/ガメラの体内
4 『ガメラ対深海怪獣ジグラ』とガメラ映画の終焉
ガメラ最後の戦い/海洋汚染と鴨川シーワールド
第3章 湯浅ガメラの戦果
1 湯浅演出の特徴
特撮と人間ドラマの一体化/画面のつなぎと計算/子どもへの信頼/逆転の高橋脚本/主題歌と劇伴音楽
2 昭和ガメラと昭和ゴジラの比較
怪獣ブームの凋落/昭和ガメラと昭和ゴジラの類似と違い/湯浅監督と関沢新一/大映の最後を飾る
第4章 ガメラの継承と復活
大映から徳間へ/テレビへの移行/大映の特撮と造形/ガメラの復活と失敗/八〇年代の変化のなかで
第5章 平成ガメラ三部作の戦果
1 『ガメラ 大怪獣空中決戦』と原発時代の怪獣
ガメラ再始動/原爆から原発へ/ギャオスと繁殖/子どもから少女へ/福岡ドームと東京タワー/人間からの視点の復活
2 『ガメラ2 レギオン襲来』とネットワーク社会
地球外から飛来するもの/一つにして多数/地球植民化計画/ネットワークの時代へ/ガメラと地球(ガイア)
3 『ガメラ3 邪神覚醒』と被害者の呪詛
被害者としてのヒロイン/柳星張と南明日香村/イリスの誕生/ゲーム世界とマナ/イリスとの京都での戦い/エンディングをめぐって
第6章 金子ガメラの戦果
怪獣=アイドル論の系譜/美女か巫女か/金子版ゴジラへの継承
第7章 角川映画としてのガメラ
大映資産の継承とリメイク/少年映画として/怪獣特撮映画として/期待をいだかせた予告編
第8章 ガメラ再誕
ガメラをリバースするまで/ゴジラとの対抗/ジュヴナイルという王道/怪獣プロレスの復活/境界をめぐるドラマとして/個人と人類の幼年期の終り
おわりに 昭和から平成、そして令和へ
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