• 小鳥遊書房

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Details of the book書籍詳細

新刊
欲望のポートレート
英語圏小説に見る肖像、人形、そしてヒューマノイド
  • 絵画、写真、彫像、人形、そしてヒューマノイドという、媒体を「ポートレート」という枠組みによって連鎖させ、英語圏小説を通して俯瞰する。
    著者・訳者
    著者:松宮 園子プロフィール
    ジャンル 英米文学 評論
    出版年月日 2024年2月29日
    ISBN ISBN978-4-86780-039-3
    判型 A5判上製
    ページ数 264頁
    定価 本体2,800円+税
    在庫 在庫有り
    その人を形づくるものは何か

    絵画、写真、彫像、人形、そしてヒューマノイドという、新旧さまざまな媒体を「ポートレート」という枠組みによって連鎖させ、それらの出現を契機に、境界を越えて複数化していくキャラクターの自己を、「ヒトとモノ」「自己と他者」「現実と虚構」「生と死」を鍵に英語圏小説を通して俯瞰する。

    =====

    本書で分析する作品=ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』/ウルフ『オーランドー』/クリスティ『ホロー荘の殺人』/ハストヴェット『リリー・ダールの魅惑』/イシグロ『クララとお日さま』

    序章 ポートレート、そして流動する「自己」


    第一章 生命を得る肖像画

           オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(一八九一)

    ストーリー/「越境」の物語/「無垢」の肖像/生命を得る肖像画/ヒトとモノの感応/ドリアン・グレイの「写真」/心霊写真の科学/三つ巴の力学/ドリアンの最期/註

    ◉コラム  作家たちのポートレート ①オスカー・ワイルド(一八五四—一九〇〇)


    第二章 「フェイクの証」の図版写真

           ヴァージニア・ウルフ 『オーランドーある伝記』(一九二八)

    ストーリー「フェイク」としての「伝記」「最長のラブレター」八枚のポートレートサックヴィル一族の肖像画「オーランドー」としてのヴィタ同一人物?創られる「生」ウルフの不在自己の複数化と「真の自己」オーランドーの「死」と永遠の「現在」

    ◉コラム  作家たちのポートレート ②ヴァージニア・ウルフ(一八八二—一九四一)


    第三章 抽象を目指す彫像

          アガサ・クリスティ『ホロー荘の殺人』(一九四六)

    ストーリークリスティとモダニズムモダニズム彫刻と人物モデル「抽象化」の破綻「芝居」としての殺人二重の演出「虚ろな」現実虚ろさの浸食嘆きのポートレート

    ◉コラム  作家たちのポートレート ③アガサ・クリスティ(一八九〇—一九七六)


    第四章 中間存在としての人形

          シリ・ハストヴェット『リリー・ダールの魅惑』(一九九六)

    ストーリー「越境」の作家「底知れない」他者、そして自己キャンバスの中の物語「中間にある」人形人形愛とその可能性マーティンと人形愛エドとマーティンの近似

    ◉コラム  作家たちのポートレート ④シリ・ハストヴェット(一九五五—)


    第五章 「私」になるヒューマノイド

           カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(二〇二一)

    ストーリー

    1 「人工の友」と「想像上の友」日記帳に宿る「想像上の友」児童文学における「想像上の友」

    2 ジョジーとクララの出会いジョジーの「ポートレート」「不気味の谷」機械との距離「AF」である「ポートレート」ポートレートの合体と外見の欠如「見えない」クララ

    3 「母」となるクララ視覚の混乱と増殖する像「人工の友」が語る自己の複数性


    ◉コラム  作家たちのポートレート ⑤カズオ・イシグロ(一九五四—)

    引用文献

    図版出典一覧

    初出一覧

    あとがき

    索引

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