◉序章
初期アメリカ学会論集刊行にあたって(編者代表 佐久間みかよ)
◉第一章
ロジャー・ウィリアムズ寛容論の背景
——類型化と論点整理(森本 あんり)
◉第二章
外交・戦争・条約によるイギリス人—先住民関係の形成と変革
——一六〇七—一七〇一(森 丈夫)
【キーワード・エッセイ】
①ポカホンタス——その人物像と先住民論的転回の行方(塚田 浩幸)
②アングリカン(イングランド国教会)(矢島 宏紀)
◉第三章
ベン・ジョンソンの「新世界」と急進派ピューリタニズム
——宮廷仮面劇と宗教的熱狂(荒木 純子)
◉第四章
サミュエル・シューワルのメキシコ幻想(佐久間 みかよ)
◉第五章
ジョナサン・エドワーズ「忠実なナラティヴ」における少女たちの回心
——アビゲイル・ハッチンソンとフィービ・バートレットの場合(増井 志津代)
【キーワード・エッセイ】
③初期アメリカにおける子育て
——スウォッドリングとクレイドル・ボードから考える(大鳥 由香子)
④エドワード・テイラー(皆川 祐太)
⑤メソジスト運動
——ホイットフィールドから『アンクル・トムの小屋』まで(星野 文子)
◉第六章
北米大陸形成史事始
——一七四三年の内陸探検とフィラデルフィア啓蒙(鰐淵 秀一)
◉第七章
独立戦争期を綴った船乗り
——迷える愛国派・厭戦の無党派(笠井 俊和)
◉第八章
大西洋世界のなかのアメリカ建国期
——ジョン・モールトン船長関連新史料の一考察(和田 光弘)
◉第九章
大統領期マディソンの北米辺境政策
——西フロリダ併合宣言(一八一〇年)を中心に(遠藤 寛文)
【キーワード・エッセイ】
⑥初期アメリカにおける医療と女性の役割(天野 由莉)
⑦グリムケ姉妹
——奴隷制廃止運動と女権運動のパイオニア(佐野 陽子)
⑧クエイカーとホーソーン(大野 美砂)
◉第一〇章
建国期アメリカの女性と読書
——小説が広げた女性の領域(田辺 千景)
◉第一一章
ガブリエルの叛乱
——未曾有の大嵐によって頓挫した大規模奴隷蜂起計画(白川 恵子)
◉第一二章
奴隷制廃止をめぐるエマソンの視座
——変貌する社会と知識人の役割(小倉 いずみ)
◉第一三章
「鉄道以前の時代」という歴史意識
——ストウ文学にみるアメリカ地方主義文学の伝統(若林 麻希子)
【キーワード・エッセイ】
⑨一九世紀前半の通史と経済(橋川 健竜)
◉終章
初期アメリカ学会の原点とこれから(大西 直樹)