• 小鳥遊書房

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Details of the book書籍詳細

近刊
ポストモダンの語りかた
一九六〇年代アメリカ文学を読む
  • バース、バーセルミ、クーヴァー、ボルヘス、カルヴィーノ、
    ピンチョン、ル・グィンらの短編を中心に「語り」に視点を向けて分析!

    著者・訳者
    著者:麻生 享志プロフィール
    ジャンル 英米文学、評論
    出版年月日 2024年6月10日
    ISBN 978-4-86780-049-2
    判型 四六判並製
    ページ数 256ページ
    定価 本体2,600円+税
    在庫 予約受付中

    小説の「語り手」は、信用ならない

     1960年代の革新性に満ちた「初期ポストモダニズム」
    その時代に書かれた
    バース、バーセルミ、クーヴァー、ボルヘス、カルヴィーノ、
    ピンチョン、ル・グィンらの短編を中心に
    文学作品の根幹ともいえる「語り」に視点を向けて分析する!

    ◉はじめに  ポストモダンとアメリカ文学
    ポストモダンの起源/文学におけるポストモダニズム論争/批評家の迷走とバースのポストモダニズム宣言/ジャンルの確立と歴史化/ポストモダニズム研究が示す曖昧さ/文学研究を更新する/イデオロギーの否定と歴史性なき歴史の時代/ポストモダニズム的既視感と郷愁の念

    ◉序 章 語りの実験場:ポストモダンを語るには
    近代小説の登場/ホーソーン、メルヴィル、ジェイムズ/モダニズムの二極化する語り/信用ならない語り手とアウシュヴィッツ以後の蛮行/モダニズムからポストモダニズムへ     

    ◉第一章 語りの枠組:ジョン・バース『びっくりハウスの迷子』(一九六八)
    むかしむかし—ビートルズとフォークロア/物語は過去のもの/メビウスの輪と終わりのない物語/カギ括弧つきの語り/「作者」と語り手/「船」と「荷物」—語り手の役割/自己内省的な語り/マクロからミクロへ/「枯渇の文学」と語りの延命/「夜の海の旅」—英雄神話からポストモダンの語りへ  

    ◉第二章 語りを削ぎ落とす ドナルド・バーセルミ「センテンス」(一九七〇)
    「文章」が語る/「レス・イズ・モア」/書くことと日常/言語の身体性/ヴィトゲンシュタインの「痛み」/動く言葉/無限の参照システム/自己言及的なテクストと読者の役割  

    ◉第三章 集団的語りと語りの循環: ドナルド・バーセルミ『雪白姫』(一九六七)
    『雪白姫』—ポストモダンの演劇性/「浮遊する語り手」/集団の語りと分裂する意識/雪白姫の本音/語り手はピーピングトム?/語り手失格/のぞきのポール/もうひとりの語り手?/雪白姫は語るのか?

    ◉第四章 半死の語り手: ロバート・クーヴァー「歩行者事故」(一九六九)
    メタフィクションからハイパーフィクションまで/プリックソングとデスカント/小説世界への入口—「ドア」/三人称の語り手と瀕死のポール/トラック運転手と警察官/再び轢かれるポール/最期の瞬間/クーヴァーの不条理劇/ベケットの影/ポールの運命

    ◉第五章 記憶と語り: ホルヘ・ルイス・ボルヘス「記憶の人フネス」(一九四二)
    記憶の話/「わたしは憶えている」/フネスとの出会い/ラテン語を学ぶ/語り手の言い訳/フネスの記憶/ロックの記憶論/拡大する記憶と「直裁的な細部」/ボルヘスとユダヤ/「永遠の幽閉者」/弔いの言説

    ◉第六章 語りのΔt: イタロ・カルヴィーノ「ティ・ゼロ」(一九六七)
    ヨーロッパ発ポストモダン/不思議な語り手/永遠に続く一瞬の物語/ゼノンのパラドックスとデジャヴの世界/経験主義的経験と反知性主義的経験/断片化する空間と連続する時間/閉じた時間と開かれた時間/不変の関係性とポストモダン・パラドックス

    ◉第七章 語りの終焉?: トマス・ピンチョン「エントロピー」(一九六〇)
    謎の隠遁作家/二つの文化/エントロピーの法則/陰謀論的筋書き/カリストの語り/エントロピー化する語り/ミートボールの物語/「マクスウェルの悪魔」/ピンチョンの語り/超全能的なゲーム

    ◉第八章 AIは語る: アーシュラ・K・ル=グィン『闇の左手』(一九六九)
    ポストモダンと女性作家/ポストモダニズム文学の革新性?/ジェンダー的中立とはなにか/「冬の王」におけるジェンダーの書き換え/SF界における女性/他者の世界へ入り込む/開かれたパンドラの箱

    ◉おわりに  レイモンド・フェダマンが語ったポストモダンの語り
    ポストモダンの語り/フェダマンの語り/ポストモダンのアフターライフ 

    ◉付録
    ポストモダンの諸相
    コラム① ポストモダンかポストモダニズムか?
    コラム② リオタールの「ポストモダンの条件」
    コラム③ ドゥルーズの「セリー」、バースの「シリーズ」
    コラム④ 『フィネガンズ・ウェイク』
    コラム⑤ ベケットが描く語りの崩壊
    コラム⑥ バースとボルヘスと謎の『千夜一夜物語』六〇二話
    コラム⑦ ポストモダニズムとジェンダー

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