• 小鳥遊書房

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Details of the book書籍詳細

近刊
遍在するソーシャリズム
長い二〇世紀の文化研究
  • 英米文学研究系の専門家たちが、
    手探りで「長い20世紀」を読みほどく
    著者・訳者
    監修:川端 康雄プロフィール
    編著:大貫 隆史プロフィール
    編著:杉本 裕代プロフィール
    編著:山田 雄三プロフィール
    ジャンル 文化研究、英米文学/批評
    出版年月日 2025年6月30日
    ISBN 978-4-86780-078-2
    判型 A5判上製
    ページ数 472頁
    定価 本体5,000円+税
    在庫 予約受付中

    英文学者・川端康雄が邂逅し、追究した
    「ウィリアム・モリス、ジョージ・オーウェル、レイモンド・ウィリアムズとその周縁領域」的なものを対象に/通じて、〈ソーシャリズム〉を鍵語にして、民衆・アート・地域・身体・政治という観点から、英米文学研究系の専門家たちが、
    手探りで「長い20世紀」を読みほどく

    はじめに
    「提案したるは彼にして/採用したるは我らなり」(川端 康雄)

    第一部 ウィリアム・モリス的なもの

    第一章
    オスカー・ワイルドの唯物論 大河内 昌

    第二章
    否定性、ユートピア、フェティシズム
    マルクス主義的唯物論と「もの」をめぐる思弁的断章遠藤 不比人)

    第三章
    〈生〉のための芸術
    ウィンダム・ルイスとヴォーティシズム秦 邦生)

    第四章
    アーノルド・ウェスカーの文化プロジェクト
    「センター42」における民衆文化の役割
    廣瀬 絵美

    第五章
    北アイルランドにおけるミューラルの諸相 佐藤 亨

    第六章
    手袋(glove)の生態学(エコロジー)
    ウィリアム・モリスとロイ・キヨオカについての断章
    脱成長の詩学に向けて ドゥーガル・マクニール/大貫隆史・酒井祐輔訳)

    第二部 場所と歴史のはざまから

    第七章
    無垢の継承
    ヘンリー・ジェイムズ『黄金の盃』とアメリカ資本主義松浦 恵美)

    第八章
    キャンディス・ウィーラーにおける室内装飾とユーモアの交差
    アメリカのアーツ・アンド・クラフツ運動としてのライティング杉本 裕代)

    第九章
    想像と創造の変容
    連邦作家計画がつなぐ集団的なライティング越智 博美)

    第十章
    沈黙させる母性
    ティリー・オルセン「なぞなぞを出して」論山﨑 亮介)

    第十一章
    異邦の故郷に根を伸ばす
    アンドレア・レヴィ『レモンの実』で紡がれる記憶の叙述三村 尚央)

    第三部 ジョージ・オーウェル的なもの

    第十二章
    ルポルタージュの時代
    後期モダニズムの展開と衰退 山田 雄三

    第十三章
    炭鉱のあとさき
    「女坑夫」の経験を想像する 西 亮太

    第十四章
    社会的記憶を物語るドキュメンタリー
    ジョン・バージャー、ジャン・モア『第七の男』田尻 歩)

    第十五章
    市民社会のなかの居心地悪さ
    ドイツ赤軍、ファスビンダー、フーコー鈴木 英明)

    第十六章
    ブリットポップ、ポピュリズム、公営住宅
    パルプと社会主義 星野 真志

    第四部 レイモンド・ウィリアムズとの出会いから

    第十七章
    「文化のソシオロジー」に向けて
    レイモンド・ウィリアムズによる「三人のマリアたち」上演分析大貫 隆史)

    第十八章
    ブルームズベリーのリベラルはコミュニティの夢を見たか?
    ソサエティとネーションの狭間で 酒井 祐輔)

    第十九章
    自壊する社会主義的遺伝論者の「科学」
    J・L・テイラーの「気質」理論とライフ・ライティング鈴木 孫和)

    第二十章
    共産主義における「承認」の問題
    リチャード・ライト「輝く明けの明星」における「恥」の表象木原 健次)

    第二十一章
    ヘゲモニーとしての文化=カルチャーからソーシャルへ
    ネオリベラリズム以降のウィリアムズの文化論・「文化の社会学」の配置?大田 信良)

    第二十二章
    連座(ギルト・バイ・アソシエーション)のネットワーク」
    『クマーディ』『私たちは生きる』そして『忠誠』における
    人民戦線と冷戦リベラリズム河野 真太郎)

    第二十三章
    越境文学は社会を大きくできるか
    モーシン・ハミッド『西への出口』を読む中井 亜佐子)

    ————

    第二十四章(特別寄稿)
    霊性史のなかの『一九八四年』
    別のやり方で、もう一つの希望へ武藤 浩史)

    おわりに
    「手探り」の仕事に感嘆符を大貫 隆史

    索引

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