• 小鳥遊書房

    • Twitter
    • facebook
    • Twitter
    • facebook

Details of the book書籍詳細

近刊
ビッグ・ブラザーの世紀
英語圏における独裁者小説の系譜学
  • 20世紀英語圏文学を丹念に辿り、あらゆる場所に遍在する「ビッグ・ブラザー=独裁者」の表象を明らかにする。
    著者・訳者
    著者:奥畑 豊プロフィール
    ジャンル 外国文学/評論
    出版年月日 2021年7月31日
    ISBN 978-4-909812-66-7
    判型 A5
    ページ数 300
    定価 本体3,000+税
    在庫 予約受付中

    オーウェル、ケストラー、ナボコフ、ゴールディング、カーター、バラード、アップダイク 、ナイポール、ラシュディ、バーンズなど20世紀英語圏文学を丹念に辿り、確たる実態を持たない記号のようにあらゆる場所に遍在する「不在の中心」としての「ビッグ・ブラザー=独裁者」の表象を明らかにする。

    「ビッグ・ブラザーがあなたを見ている
    (Big Brother is watching you)」

    はじめに—フィクションとしての独裁者たち

    第一章独裁者小説の誕生と展開(序論)

        —全体主義の時代とルイス、ケストラー、オーウェル、ナボコフ

    1 ルイスの独裁者小説—アメリカのヒトラー
    2 ここでは起こり得ない?—ナチズム/ファシズムとルイスの預言
    3 英語圏における独裁者フィクションの系譜とは?
    4 空洞化するイデオロギーと洗脳の問題
      —ケストラー、オーウェル、スターリニズム
    5 空虚な中心としての独裁者—ビッグ・ブラザーとナンバー・ワン
    6 ナボコフ、独裁者、(非)日常—非政治的な政治小説

    第二章スターリニズムとナチズムの寓話—オーウェルからゴールディングへ

    1 寓話としての独裁者フィクション
    2 『動物農場』におけるナポレオン/スターリン—独裁、言語、文学
    3 『蠅の王』におけるジャック/ヒトラー—「人間性の欠陥」とは何か?
    4 ナチ化する英国少年たち—「それはここにおいても起こりうる」
    5 その後のゴールディング—独裁者フィクションを越えて
    6 歴史のブラック・ホール—『動物農場』と『蠅の王』

    第三章冷戦期SFにおける核、独裁者、男性/父権性

       —ハートリー、ディック、ヴォネガット、カーター、バラード

    1 カーターとバラード、そして冷戦期における独裁者小説
    2 核時代と独裁者—ハートリー、ディック、バラード、カーター
    3 『ホフマン博士』における二人の独裁者と軍拡競争
        —ヴォネガット作品との比較から
    4 経済的欲望と軍事的欲望
    5 サンプルとネビュラス・タイム
    6 カーターからバラードへ—『ハロー・アメリカ』の独裁者マンソン
    7 アメリカの独裁者—核兵器と原子力
    8 核/原子力を手に入れた独裁者

    第四章アフリカの独裁者たち
            —アップダイク、ナイポール、ファラー、ナザレス、アチェベ

    1 冷戦期アメリカとアフリカの独裁者—アップダイクとリビアのカダフィ政権
    2 アフリカの独裁者たちとフィクションを通じた抵抗
    3 ビッグ・ブラザーからビッグ・マンへ—ナイポールと第三世界の独裁者小説
    4 「新しいアフリカ」?—ビッグ・マンとザイールのモブツ大統領
    5 ソマリアのバーレ政権とファラーの三部作
    6 ナザレスの風刺—アミン時代のウガンダ
    7 アチェベとナイジェリアの問題
         —独裁者表象のアフリカにおける((再)転換

    第五章アジア・イスラム圏における独裁、権力闘争、そして女性たち
              —ラシュディのパキスタン

    1 (架空の)パキスタン、独裁者、ラシュディの『恥』
    2 政治的空間、公共圏、私的空間
    3 ラザ・ハイダル政権—近代化かイスラム原理主義か?
    4 悲劇の英雄ではない—「私的空間」から見たイスカンダル・ハラッパー独裁
    5 暴走するスーフィアの破壊衝動と「恥」

    第六章独裁者の時代に(結論)
             —ウィリアムズ、バーンズ、そして二十世紀の終わり

    1 冷戦とアメリカの世紀—アップダイク、ウィリアムズからバーンズへ
    2 新自由主義、グローバリズム、独裁者
    3 一九八〇年代から九〇年代初頭—新冷戦からアメリカの「勝利」?
    4 バーンズの企み—東欧社会主義国の民主化と「過去」との決別?
    5 結びに代えて—二十世紀と独裁者フィクション

    あとがき—ビッグ・ブラザーの「黒い犬」たち

    主要参考文献

    索引

  • ご注文

2020 TAKANASHI SHOBOU

Pagetop