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Details of the book書籍詳細

冷戦アメリカの誕生
協働する文化と研究
  • 「原子爆弾」「補聴器」「サイレン」「テレパシー」「航空旅行」「未来予測」「学術出版」をめぐるテクストを読解し、冷戦アメリカの構造に迫る。
    著者・訳者
    著者:三添 篤郎プロフィール
    ジャンル 英米文学評論
    出版年月日 2021年10月29日
    ISBN ISBN978-4-909812-62-9
    判型 A5判上製
    ページ数 200
    定価 本体2,500円+税
    在庫 在庫有り
    21世紀になり再び繰り返されようとしている
    冷戦というパラダイムは、
    前世紀半ばにいかに誕生したのか—
    1948年5月27日、ホワイトハウスの執務室に集ったトルーマン、ブッシュ、コナント。
    一枚の印象的な写真を起点に、
    「原子爆弾」「補聴器」「サイレン」「テレパシー」「航空旅行」「未来予測」「学術出版」をめぐるテクストを読解し、冷戦アメリカの構造に迫る。

    序 章  冷戦アメリカの誕生
    1.一九四八年、ホワイトハウス
    2.冷戦と学問領域
    3.学問領域という問題系
    4.協働する文化と研究
    5.本書の構成

    第一章  核と学の遭遇
         —— 『ダック・アンド・カヴァー』、コナント、サリンジャー
    1.教育映画としての『ダック・アンド・カヴァー』
    2.コナント、マンパワー、国防教育法
    3.ホールデンの大学受験

    第二章  戦後の補綴術
         —— 補聴器をつけた冷戦戦士たち
    1.帰還兵、音響学、補聴器
    2.冷戦戦士の聴覚
    3.難聴者としての火星人
    4.両耳と公聴会
    5.戦後から冷戦へ

    第三章  対抗するサウンドスケープ
         —— 『路上』における音響ネットワークの生成
    1.音響防備都市
    2.聴覚の想像力
    3.移動する大音響空間
    4.対抗するサウンドスケープ
    5.結節点としてのコロンビア大学

    第四章  アウター・リミッツ
         —— 超心理学者ジョセフ・バンクス・ラインのテレパシー研究
    1.超心理学の誕生
    2.超心理学者と精神工学者の戦い
    3.知の媒介者としてのビート派
    4.シリコン・ヴァレーへ

    第五章  ティファニーで冷戦を
         —— 『ティファニーで朝食を』における航空旅行の地政学
    1.休日の海外旅行
    2.ブラジルとのロマンス
    3.ホリーのハリウッド
    4.アイドルワイルド空港からの離陸

    第六章  使用可能な未来
         —— 未来学の編成とポスト冷戦の構想
    1.二〇〇〇年委員会発足
    2.『未来学者』刊行
    3.『二〇〇一年宇宙の旅』公開
    4.ミネソタ州の高校生
    5.新冷戦時代の未来主義

    終 章  世界に広がるアメリカの学術研究
        註
        参考文献
        初出一覧
        あとがき
        索引

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